◻︎命名書作家・小懷堂
8歳で習字を始め、
大阪教育大学・芸術書道専攻にて4年間、
古典の臨書から創作まで、書の基礎を幅広く修めました。
卒業後は、地元商工会議所、民間企業の営業事務を経て、書の文化により深く触れるため表具店へ転職。
表装に関わる実務を通して、一枚の書が
“作品として仕立てられていく過程”を学びました。
屋号の「小懷堂(しょうかいどう)」は、
大学時代に暮らした小さなアパートが由来です。
寝る間も惜しんで筆を執り、書の基礎をひたむきに積み上げた、私にとっての原点。
初心を忘れずに歩み続けたい ──
その想いを込めて、この名を掲げています。
創作も大切な活動のひとつで、
「懐のうた」と名付けたシリーズでは、
中国や日本の名詩人の言葉を拝借し、
書と表具が一体となって生む“世界観”を大切にしています。
言葉が持つ静かな余韻を、飾る空間まで含めてお届けすることを目指しています。
“ 無常詩賦 ”と題した本作は、
卒業制作として取り組んだ、三連幅の横被作品。
移ろう季節、去りゆく時、そして変わらぬ願い──
小さなアパートで
390字暗記するほど書き込み、
詩に託された想いとともに
一筆一筆に祈りを込めて揮毫しました。
── 無常詩賦 三条連幅 横被仕立て ──
《詠懐詩/阮籍・魏》22歳 創作
もっとも深く書き込んだ古典は米芾で、
卒業論文では米芾の書法を分析。
筆法・結体・行気を探りながら、
独自の風韻に触れ続けてきました。
近頃は台北・国立故宮博物院にて、
本物の米芾書を鑑賞する機会に恵まれ、
その気迫と筆跡の息づかいに、思わず目頭が熱くなるほどの感動を覚えました。
現在は命名書作家として、
“名前に宿る願い”を一枚の作品に丁寧に表現し、
暮らしに永く寄り添う書をお仕立てしています。
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小懷堂が贈る、
心にそっと寄り添う一枚が
あなたのもとに届きますように。
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